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光明禅寺

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  太宰府天満宮に向かう参道の、天満宮への入口手前から右に折れる。休日の天満宮の賑わいと打って変わって訪う者の少ないこの寺は光明禅寺というそうです。13世紀あたりに開かれたとか。

  秋には紅葉も美しいこの古刹は、かの重森三玲によってアレンジされた庭があることでも一部筋で有名。重森の孫によれば、当人はここの庭をとりわけ気に入っていたとか。

  己にしたって最近この存在を知ったわけですが、それにしても皆天満宮に気を取られて、こちらを顧みないのは勿体ないなあと思います。だって京都の重森三玲庭園美術館なんて確か要予約だったもの。他の有名な寺なんかだと人も多いでしょうし。

  前庭の仏光石庭は、面白くはあるのですが、なにぶん素人なもので、今ひとつ石庭の鑑賞の仕方がわからん。しかし裏庭は素人目に見ても素晴らしかったです。Wikipediaにも載っている東福寺の方丈庭園などは説明にもあるようにずいぶんモダンでもあると思うのですが、光明禅寺の裏庭は近現代的な企みがあまり前面に出ていない風が好ましいと思います(玄人からすればそんなことはない、のかな?)。

 

  紅葉の時期でないから面白味がなかったりして、などと思いつつ臨んだ景色は、予想を裏切り素敵でした。冬だとかえって寂寞とした雰囲気と、苔の青みが際立ってこれはこれで素晴らしい。自然に落ちる細かな枯葉、遊ぶ数羽の鳥、ひとつ一つが企まれたものでないにもかかわらず、絶妙なバランスを保っていました。

  そよぐ風や天候も含めた立派なインスタレーションだと感じました。

 

  秋は言うまでもありませんが、夏を想像してもそれはそれで一つの楽しみがありそうです。季節の折々に、どうにか機会をつくって訪れたいものだと思いました。

 

  近くに来られた際には、よろしければぜひ。

  写真はiPhoneで写してinstagramでいくぶん加工した拙影なのですが、じかに眺めれば何倍もよいものです。