ラン再開と、やはりモチベーションの話

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 久しぶりにある程度の距離を走った。7~8kmくらいの距離を最後に走ったのは約一ヶ月前。その後はジムのトレッドミルやバイクなどで身体は動かしてはいたが、それでも数ヶ月前に比べれば運動量はかなり落ちている。

 しかしここ1~2週間の間にほんの少しだけだがスケジュールにゆとりも生じてきた。それに併せて、運動に割く時間と気持ちの余裕も生まれた。ちゃくちゃくと小ぶりの運動を重ね、今回久しぶりにこれっくらいの距離を走ったという次第。

 

 evernoteにタスクを入力し、1週間でほぼ果たしてしまうように心がけたのも効いている。筋力トレーニングを上肢と下肢二度ずつ、マシンでの有酸素運動(トレッドミルかクロストレーナー)を2回、バイクを2回、坂道を1回、20分以上の外走りを1回、LSD(というと大体90分以上くらいのイメージだが、今の自分にとって、ということで可)を1回。坂道と外走りはまとめてよい。こんな風。

 

 多くのタスクはどうにか片付き、良い具合に週末に坂道とLSDが残った。タスク2つが同時に処理できるのと、そもそもLSDと掲げているのだから、タイムはしょぼくれもいいというのが気を楽にした。

 

 走ってみると、まあ10km未満だったというのが大きいものの、タイムもそれほど落ちていないし、ここしばらくちょこちょこ運動を重ねていたせいもあってか、思ったより苦しくなかった。正直なところ、まだいけた。でも快の状態で次に繋げたかったので、予定していたくらいの分量でやめた。

 

 現在が6月中旬。運動習慣は「オン」になったという実感がある。ここ2、3年、一時期はきちんとトレーニングが積み重なっていたのに、翌年度の当初から夏にかけてすっかりそれが台無しになるということが繰り返されていた。それでそのたび、リスタートが大変だった。一昨年は8月の中旬。体重は96kg。500mくらい走って厭な気分になったのを覚えている。昨年は7月の中旬。体重は正確に記録が残っていないが、昨年の時点のツイートで、前の年を振り返って、「今年は3kgほど軽い」と言っているので、体重はおよそ93kg。フルマラソンを走ったあとは87kgくらいだったから、ほぼリバウンドしてしまっているといっていい。この時は3km走って耐え難くなって、残り2kmを走ったり歩いたりしているという記録が残っている。

 今年は6月中旬にリスタート。体重は86kg台後半。比較すればましなふうにも見えるが、一時期は84kgをきりかけたのを思えばリバウンドは始まっている。それに数値的に激増していなくても、体組成がまるで違う。走った距離と実感は前述のとおり。

 

 少しずつ、ましになっている。今年にしたってやはり年度当初の挫きを免れることはできなかった。でもどうにか運動の習慣を繋ぎ止めることはできた。自分の生活のペースをコントロールできないときに大切なのは、総消費カロリーでも総走行距離でもない。全盛期からすれば情けないことこのうえないことに目を瞑って、かろうじて習慣を手放さないことだと思う。そうしていれば、そのうちゆとりは生まれる。そのときに畳み掛ければいい。

 

 ランニングを人生に喩えるのはいささかベタに過ぎるというのは分かりきっている。でもこういったところもやはり、ベタは承知で生きることに似ている。どうにもしようもない落ち込みがしばしば己たちにはある。それを絶望しきることはしないで、やり過ごすこと。やり過ごして好機を待つこと。

 

 そういうわけで己は、少しずつ自分の身体を、時間を、生を取り戻しつつある。