新春

  休暇に作家が書いた飲食のエセーを読むと、いっそうくつろいだ気分になっていい。そこには作家の価値観、時代の空気が目一杯詰まっている。

 なかでも、程よくだらしなさや隙のある作家が好ましい。家にはあと、吉田健一と、獅子文六が書いたのがある。

 

 

吉行淳之介 酒場のたしなみ

吉行淳之介 酒場のたしなみ